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躯体工事とは?意味や工程を詳しく解説

建築工事では当たり前に使われている「躯体工事」。
今回はRC造の建物にターゲットを絞り、その意味を詳しく解説していきます。
躯体工事を効率よく進める方法についても紹介していますので、参考にしてください。

躯体とはどんな意味?

躯体とは、建物を支えている構造部材を意味しています。
つまり、躯体工事というのは、建築物の構造部材をつくる工事を指します。
建物の構造部材と言われても、建築に詳しくない方にはピンとこないかもしれません。

具体的には、建物の構造体である「柱」「梁」「床」「壁」などが躯体に該当します。
床や壁は生活の中でも目にしますが、柱や梁は仕上げ材であるボード材やクロスの下になって目に触れることはありません。
また、建物全体を支える基礎も躯体の一種ですが、こちらも土台部分なので普段目に触れることはありません。
木造住宅の場合は、柱や梁などの躯体は木材となりますが、RC造の建物では鉄筋やコンクリートが構造部材となります。

RC造では躯体工事にもっとも時間がかかる

木造住宅の躯体は、大工さんが組み立てます。
その場合は、柱や梁以外にも、筋交いや間柱などの柱と柱に入れる木材なども躯体に含まれます。
家の構造部材である躯体は木材であり、大工さんがあらかじめ作業場などで加工して現場に運び組み立てをし、その作業にはそれほど日数を要しません。

一方でRC造の場合は、建物の土台も含め、躯体にコンクリートが使用されます。
そのため、建築工事の工程の中でももっとも時間がかかり、躯体工事のスケジュール管理が非常に重要となります。

RC造における躯体工事とは

RC造の建物の躯体となる構造材は、鉄筋とコンクリートです。
ここでは、それぞれの工事内容について紹介します。

鉄筋工事

RC造の建物の骨格となるのが鉄筋で、それをつくるのが鉄筋工事です。
コンクリートと同じく、躯体の強度を何十年にわたって維持する必要がある鉄骨は、JIS規格に定められているものを使用しなければいけません。
鉄骨工事では、作業場や現場で施工図や配筋詳細図などに合わせて加工して、骨組みをつくり上げていきます。
木材とは違い、頑丈な鉄の加工は容易ではないため、複雑な加工が必要な場合は鉄筋会社などを頼らなくてはいけないケースも少なくありません。

コンクリートを形成する型枠工事

コンクリートの躯体を形成するには、コンクリートを流し込む型枠工事が必要となります。
もともと液体状のコンクリートは、型枠の中に入れて時間をかけて固めなくてはいけません。
型枠工事は、鉄筋を組み上げた後に行われます。
型枠は、勢いよく流し込まれる重量のあるコンクリートに耐えられなくてはいけないため、かなりの頑丈さが求められます。
型枠の表面がざらついていたり凸凹したりしていると、コンクリートの仕上がりが悪くなってしまいます。
もちろん、型枠に段差や継ぎ目などがあってもいけません。

型枠を組み立てる前には、事前に専用ソフトを使用してコンピューターで材料の拾い出しを行い、その後に作業場で加工をして現場に搬入します。
図面通りに正確に材料を拾い出して加工をしても、現場では必ず細かい調整作業が必要になります。

完璧な調整が完了したら、いよいよ生コンクリートを型枠に流していきます。
この作業を「コンクリート打設工事」と呼んでいます。
コンクリートの打設工事では、コンクリートの中に気泡ができないように、バイブレーターという機材を用いて振動を与えながら、型枠の隅々までしっかり行きわたるようにします。

型枠工事を行う型枠大工は、その間型枠が崩れたりコンクリートが漏れたりしないように、常に確認作業を行っています。
コンクリートは、天候や気温や材料の配合具合によって影響を受けやすいため、とてもデリケートな作業です。
コンクリート打設工事中は注意すべきポイントがたくさんあります。
特に冬場は凍結の恐れがあり、そうなると強度不足になる可能性も高くなるので、慎重さも求められます。

躯体工事の工程を効率よく進める方法

RC造の建物においては、もっとも時間がかかる躯体工事ですが、以下に紹介する方法を用いることにより、工期を大幅に短縮することができます。
そのためにはそれなりの費用もかかりますが、工期を短縮できれば人件費を削減できます。
また短期間で建物を完成したい方にとっては、工期の短縮は工事金額が多少高くなっても大きなメリットとなります。

プレキャスト工法を活用する

工場で製作されたプレキャストコンクリートと呼ばれる柱や梁を、現場で組み立てるのがプレキャスト工法です。
時間がかかるコンクリート打設工事や養生の手間を省けて、型枠材も大幅に減らすことができます。

特別支柱を活用する

特別支柱を活用すれば、工期全体を短縮できる以外にも、型枠材も大幅に減らすことができます。
床面をクイックサポートと呼ばれる複数の特別支柱で支えることにより、上層階の型枠工事とコンクリート打設を可能にしてくれます。

コンクリート型枠を転用する

コンクリート型枠を用いることで、型枠制作の負担を軽減できて作業効率を大幅にアップさせることができます。
さらに、解体工事の短期化も図れます。